正面外観
正面外観
外観斜め
外観斜め
リビングの吹抜け
リビングの吹抜け
流さ3.6mのステンレスキッチン。手前はダイニングテーブル
流さ3.6mのステンレスキッチン。手前はダイニングテーブル
2階 子供の寝室 間仕切りは無印良品の家具
2階 子供の寝室 間仕切りは無印良品の家具
2階寝室
2階寝室
3階浴室 ホーローの置き式バスタブ
3階浴室 ホーローの置き式バスタブ
ダイニングの階段
ダイニングの階段
エントランスの階段
エントランスの階段
事務所の壁はコンクリート打放し
事務所の壁はコンクリート打放し
量り売りショップも併設
量り売りショップも併設
半地下の事務所
半地下の事務所
3階から見える海と街と山
3階から見える海と街と山
地下1階(RC造)+地上3階(木造)です。
地下1階(RC造)+地上3階(木造)です。
2006年に結婚を機に、海へ10分、山へ10分の神戸の須磨にある賃貸マンションに大阪から越してきました。
あまりに須磨の環境が気に入って、2011年にこどもが生まれてから本格的に土地探しを始めます.
2013年、いいタイミングで住んでいたマンションから徒歩1分のところで、築40年の住宅付き土地56m217坪)を購入します。
ここから住みながらの設計が始まります。
諸先輩方から「建築家の自邸は時間がかかるよ」と言われていましたが、やはり時間がかかりました。
締切もないし、「ああしたい、こうしたい」が際限ありません。とはいえ法律の規制や予算もあるので思い通りに進まず悩むこともありました。
長女の小学校入学までを目標に、夫婦でどのような住宅が理想的か話しあいながら(時にはけんかもして)いくつものプランを作りました。

最終的に住みながらの設計は5年かかり、長女の入学式には間に合わず、家族がもう1人増えました。しかしながら、光の入り方、風の通り方など、住みながら体験したこの場所ならではの季節の移り変わりは、今の家の設計に大いに活かされています。
 
見積もり、工事契約、住宅ローンの契約が終わり20196月に着工します。
設計する時に考えたこと
1.回遊できる動線
住居部分は66m2の小さな家です
回遊できることで空間を隅々まで使い切ることを考えています
2.内装には化学物質を使わない(化学物質過敏症の家族がいるため)
クロスは使わず、木材やタイルを使っています。
木のインテリアで和風、ログハウス風にはならないよう
ディテールに気をつけて設計しました。(夫婦ともズントー、アアルトなどが好きです。)
3.長く住めるデザインとする
経年変化を楽しめる木材をなるべく使っています。ただし、和風、ログハウス風とならないようにディテールを工夫しています
4.扉のある収納はつくらない全てオープン収納の家
夫婦ともに片付け下手だったため、片付けの勉強をし、モノは全て見せる収納で管理
パントリーも食器棚も、シンク下も全てオープン
クローゼットもオープンです。58cm幅の無印のパイン材ユニットシェルフに合わせて部屋をつくり、1人一台ずつのシェルフに、オンシーズンの服や、ランドセルなどを収納しています
 5.太陽の光を最大限利用
冬の低い太陽は家の奥まで光が届くように窓の高さを考えその光はリビングの床のタイルを暖めてくれて、冬でも晴れた日の日中は暖房入らずで過ごせます
逆に太陽が高くなる夏は太陽光は家の中には入ってこないようにしています。
 6.狭さを感じさせない空間
リビングとダイニングの段差からは地下の事務所部分がのぞけます
リビングの上には2階とつながる吹き抜けがあり、また、リビングの壁の全面鏡は太陽光を奥のダイニング部分まで反射させる意味合いもありますが、リビングを広く見せる効果もあります。実際はリビングは6畳の床面積しかありませんが
体感ではかなり広く感じます
 7.キッチン、洗面、浴室は掃除がしやすく機能性は最小限で頑丈なものを採用
3階にある浴室はガラス張りでホーローバスを置いただけの作りで、浴槽の裏まで全体が掃除できます
 8.各階1空間と考えて機能を分ける
階段は上下への階移動だけではなく、楽しく上下移動できるように開放的になっています。
また、アイロンをかけたり、クローゼットの一時棚になったりします。
一階で脱いだ靴下は階段にポイと置いておいて、お風呂に入りに行くときに持って上がります

2019-2020工事期間
20197月から現状建物解体と建設工事が始まります。
2020年コロナ渦に入り、工期も影響がありました。

20205月末におおまかに完成、引越しました。
(トイレはコロナの影響で入荷するかわかりませんでしたが、引っ越し5日前にギリギリ完成w)
20206
コロナで遅れた神戸の小学校入学
6月から初登校の真ん中息子の入学に間に合いました(笑)
ここから住みながらの工事スタート
毎日工事に大工さんや電気屋さんがきます
1階の象徴的な壁の鏡、靴箱・パントリー・テレビ棚も引っ越後に取り付け
カーテンは2ヶ月なしで暮らして、浴室は窓にクロスを養生テープで張って過ごしました
20208
工事が終わり、大工さんや電気屋さんが出たり入ったりしない落ち着いた日々がスタート
 
建築費用は約3300万円となりました。(解体費別)

住み始めてから3年
子どもたちの成長に伴い、2階と3階の部屋の様子が変わってきています。
最初は2階に家族5人で川の字で寝ていましたが、去年長女の空間ができました。
現在は寝る部屋も、長女、長男とパパ、次女とママと3つの空間に別れています。
もうすぐ長男の空間もできるでしょう。
空間を作るときは、家具を移動して空間をつくっています。
壁があるわけではないですし、扉もありません。それでもそれぞれの空間ができつつあります。
今後も子供の成長、私達の老化によって生活の様子は変わっていくことになると予想しています。
それに合わせてともに成長する住宅でもあります。
 
木造 一部RC造 地下1階 地上3階(事務所付き住宅)
敷地面積 56.97m2  延床面積 110.18m2(内訳 住宅部分 67.06m2 事務所 16.56m2 駐車場 26.56m2) 建築面積 33.53m2
 □設計 近藤英夫建築研究所 +旅するオウチ □構造設計 海野構造研究所 
□施工 エヌズカンパニー
 
地階:ガレージ、事務所
1階:リビング、キッチンダイニング、テラス
2階:寝室
3階:浴室、洗面、ロフト、バルコニー
 
構造 地階 鉄筋コンクリート造 地上3階 木造ラーメン構造
 
主な外装
外壁、屋根 ガルバリウム鋼鈑 t=0.8
主な内装
 
床 杉板t=30 一部t15
壁 ロックウール t=100+杉板 t=12
天井  構造用合板表し、シナベニアt=6​​​​​​​
2022/8     Stroogホームページに掲載 https://stroog.com/works/works-13759/
2023/7/22  MBSテレビ 住人十色 放送 https://www.mbs.jp/toiro/

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